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【うあぱかAct'】健康はヒトだけのものではない!? 〜One healthという考え方〜

15/4/2026

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ブログをご覧いただきありがとうございます。UAPACAAパートナーズ・ボランティアの田代です。
前回までマルミミゾウの特集をしておりました。ここで一度、野生動物の保全に密接に関わる「One Health(ワンヘルス)」という考え方をご紹介したいと思います。実は、4月から大学院に入り、ワンヘルスに関わる研究を始めたところなのです。
​この視点があることで、野生動物を守ることの意義を広く深く理解できるかと思います。

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厚生労働省より

​One healthとは「ヒト、動物、植物、そしてそれらが共有する環境が相互に関連しており、各分野を横断する諸問題に対して、それぞれの分野で健康管理や保全に従事する者たちが協力して取り組む概念」を指します。もう少し噛み砕くと、例えばヒトの健康を維持しようと考えた時、その健康には動物由来の感染症や、自然災害による生活苦など、ヒトを取り巻く生き物や環境が関わる問題というものがあります。
​そのような問題に対して、ヒトの分野、つまり医療の向上だけでは不十分ではないかという提案がワンヘルスの一つの具体例とも言えます。

例えば、動物由来の感染症なら獣医師がその動物の健康管理を推進することで、ヒトを含めた周囲の動物たちへの病原体の伝播を抑えられる可能性があります。ただそこで満足せず、これだけでは不十分なところを各分野の人たちが連携することで更に補います。つまり、動物由来の感染症がどのように周囲へ広がるか研究した結果を、医師と共有します。これにより、日頃から接する動物に潜む危険性を地域住民に正しく伝え、万が一ヒトに感染した場合の治療方法を検討することに役立つと考えられます。
​このように、ヒトと動物の分野を横断する取り組みは、双方の健康維持に役立てられると考えられます。

写真
ワンヘルス6つのポイント:ワンヘルスの具体的な取り組みをイメージできるかと思います

​ロベケを含め、エコツアーを実施している国立公園では、このOne healthという考え方は非常に重要です。エコツアーでは観光客と野生動物の距離が近づくため、人獣共通感染症がやはり一つの大きな課題となります。

例えば、エボラウイルス病はゴリラやチンパンジーといった類人猿とヒトにおいて流行を繰り返しており、人獣共通感染症として有名です。この病原体であるエボラウイルスは、感染者の血液、分泌物、排泄物などを介して広がっていくと言われています。例えば、エボラウイルス病で死亡した類人猿を食べた人が、エボラウイルス病を発症するといった経路が考えられます(参考文献)。
​これは動物からヒトへの伝播ですが、ヒトから類人猿へ病原体を移してしまう可能性も考えなくてはなりません。

こうした背景を踏まえ、日頃から国立公園内の動物たちの健康状態を観察すること や、彼らがヒトへ伝播し得る病原体を保有していないかなどの基礎的な研究が重要視されてきています。それだけではなく、エコツアーの参加者に対しても動物との距離、自分の排泄物の処理、持参物の制限、自らの体調管理など、様々な注意喚起が実施されています。

野生動物を観察できる国立公園は大変貴重な存在です。しかし、お互いにとって安全に観察するために気をつけなくてはならないことが沢山あります。大変に感じるかもしれませんが、One healthという概念を思い出すと、至極当然な配慮であるとご理解いただけると思います。

いかがでしたでしょうか。
次回は再びマルミミゾウに戻り、予告していた食事シーンをお届けしたいと思います!
​

参考文献:Alexander, Kathleen A et al.(2015).“What factors might have led to the emergence of Ebola in West Africa?.” 

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【うあぱかAct'】おいしい!カメルーンのジャングルキャンプ飯②

25/3/2026

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こんにちは。ボランティアの金子です。(私事ながら、今日大学の卒業式でした。春からは同大学の大学院に進学し、さらに精進してまいります。)
前回はカメルーンのキャンプ中のご飯を紹介させていただきましたが、今回はそれに引き続き、キャンプ以外ではどのような料理を食べていたのかご紹介です。 今回のご飯もかなりおいしそうなので注意です!

国立公園事務所で食べたご飯をご紹介!

〇朝ごはん

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カメルーンの朝ごはん  パンと卵焼きとピクルス
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カメルーンの朝ごはん パンとアボカドとバナナ
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カメルーンの朝ごはん パンと野菜入り卵焼き

​まずはロべケ国立公園でのご飯から。
朝ごはんは大体画像のようにパンと卵焼きがメインです。
画像のパンは前回ご紹介させていただいた小麦の味がしっかりする美味しいパンです。
野菜があるときは卵焼きに野菜が入ったり、アボカドがついてきたりします。
卵は日本のものよりも薄い味?色も薄めです。

私は甘いものが好きなので、都心から離れた村ではなかなか砂糖が食べられなかったのが辛かったです。
朝ごはんに出てくるコーヒー用の粉ミルクに砂糖を溶かしてホットミルクにして飲むのが楽しみでした。
​生乳は村では見かけませんでした。

〇夜ごはん
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カメルーンの夜ご飯 米、クスクス、野菜煮込み、肉入りスープ
こちらは夜ご飯。
主食はキャンプの時と同じように米かクスクス、バナナなどです。バナナは日本で食べられているフルーツバナナのようなものではなく、甘くないサツマイモのような味と食感です。



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屋台で買った棒状クスクス
キャンプの時と違うのは、たんぱく質がしっかりと入っているということです。お肉は牛だったりヤギだったり、豪快に切られたものが煮込まれてシチューやスープになっていたりして、どれも美味しいです。右の画像は車移動の途中の村で買ったクスクスです。棒状にこねられ、バナナの葉で包まれて蒸されています。食べやすくなっていいですね。

〇粒がたった米が炊ける嫁=舌触りの良いクスクスの作れる嫁⁉
クスクスはその時その時で発酵感や舌触りが違います。
日本では粒がたった米を炊ける嫁が良い嫁なんて昔は言われていたようですが、実はクスクスでも似たようなものがあり、粉がだまになっておらずなめらかな舌触りのクスクスが作れる嫁は料理上手の良い嫁、なんて言われているようです。どこの国も一緒ですね(笑)

​
〇特別なディナー
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魚のピリ辛つつみ焼き、ふかしバナナ、蒸しバナナ
これは私がロべケの事務所を経つときに事務所のスタッフさんがご馳走してくれたお別れディナーです!(ありがとうございました!)
奥にある蒸しパンのようなものは、バナナを材料に作られたもちもちしたクスクスのようなものです。ほんのり甘い!その横にあるのは、バナナの葉っぱで蒸し焼きにされたピリ辛の魚で、これもまた魚のうまみが凝縮していてまた食べたい...。右下の主食バナナはいつもの物より甘く熟れていてこれもまた美味しかったです。

美味しいご飯の話で筆がのってしまい長くなってしまったので今回はここまで。来月はレストランで食べた更に豪華なカメルーン飯のお話をしようと思います。
もう少しご飯の話が続きますが、楽しんでいただければと思います。ご期待ください。

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【うあぱかAct’】マルミミゾウの親子との出会い

15/3/2026

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ブログをご覧いただきありがとうございます。UAPACAAパートナーズ・ボランティアの田代です。
前回までゴリラの特集を続けてきましたが、今回はロベケ国立公園を代表する動物、マルミミゾウにスポットライトを当てます!

舞台はゴリラの時と同様にプチ・サバンナです。その日は、プチ・サバンナに設置されている観察台に早朝から張り込んでいましたが、動物たちをほぼ見られないまま過ごしていました。しかし、そろそろ撤収の時間が近づく頃、突然茂みの中に茶色い動物がいることに気づきました。それが、このロベケ・インターンシップで初めて直接観察したマルミミゾウでした。
​
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おもむろに現れたマルミミゾウ(大きい...!)

​​​姿を見せた時は、鼻を高く上げて周囲を強く警戒しているように見えました。初めての実物のマルミミゾウに興奮し、ゾウに刺激を与えないように写真や動画を撮るのは少し苦労しました(笑
この後、少しずつ警戒状態を解いたマルミミゾウは、水を飲むだけでなく、泥を飛ばしたりして遊んでおり、私も落ち着くことができました。
泥を飛ばすマルミミゾウ

​しばらく観察してそろそろ撤収しようかとしていた時、さらに驚く展開が起こりました。なんと向かって左側、そして奥の森の方からマルミミゾウが1頭ずつ出てきたのです!
大人のマルミミゾウは基本単独生活で、オス同士が遭遇した場合は喧嘩に発展することもあるとのことで、やや緊迫した空気になりました。しかし、どうやら初めに姿を現した個体は子どもであり、後からやってきた2頭はその両親だったようです。
プチ・サバンナの中央付近で親子が集まるシーンがあり、一家団欒を垣間見ることができました。
​
写真
マルミミゾウ集合(左手前が母、中央奥が父、右手前が子)

いかがでしたでしょうか。このインターンの前に、マルミミゾウの写真や動画はいくつか見ていましたが、実物の迫力は桁違いでした!観察できたことによる嬉しさと、彼らの迫力に対する畏怖の感情が混ざり合い、印象深い体験となりました。
次回もマルミミゾウに着目し、食事シーンをピックアップしようと思います!
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【うあぱかAct'】おいしい!カメルーンのジャングルキャンプ飯

25/2/2026

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鶏肉のソースとお米のキャンプ飯
こんにちは。ボランティアの金子です。

今回からは、前回と前々回の”生きること”からつながり、カメルーンのキャンプ中のご飯についてご紹介していきます。お腹が空いてしまうことは不可避!空腹時の閲覧は注意ですよ…!

ジャングルの中を移動し到着したキャンプ地は、キッチンでもありダイニングでもあります。キャンプ地での料理は焚火で行い、水は近くの川で汲んだものを良く煮沸して調達します。食材はジャングルの中で採ることは出来ないので、パンや米、缶詰、卵など、キャンプ滞在日数分を村で購入し持って行きます。(調理や食材の運搬は、炊事担当のスタッフさんや、ポーターさんが行ってくれます。)
​

ここからは実際食べたキャンプ飯を写真とともにご紹介!

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ご飯を焚火で炒めている様子

​こちらが調理風景。ご飯にトマト缶を混ぜて炒めてくれています。ここに時々鯖缶が入ってきたりもします。カメルーンでも米は食べられており、日本のものよりも細長く、軽い、さらさらしたものです。塩を入れて茹でて炊くので、何もつけなくても少し塩味があります。
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気になるお味ですが、おいしい!
カメルーンのご飯は、一日の楽しみが食事になり、がっついて食べてしまうぐらいどれも美味しかったです。(国民の皆さん、舌が肥えているんだろうな...)


​

〇お米を使用したご飯

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鶏肉とピーナッツソースのご飯
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トマト缶で炒めたご飯と卵焼き
これもお米を使用した夜ご飯です。カレーのようにかかっているのは、干した魚をピーナッツソースと絡めて作ったスープのような、ルーのような舌触りのものです。味はカレーのような味ではなく、ピーナッツのまろやかさと魚のだし、塩など、優しいシンプルめな味です。レモンを絞って食べるのですが、それがアクセントになってとっても美味しい。
こちらもお米系のご飯。トマト缶と炒めたものです。奥にあるのは卵焼きです。これは朝ごはんの画像なのですが、朝には基本卵が出てくることが多いです。卵焼きにはよく野菜が入っています。

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​〇パンやパスタなどを使用したご飯

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トマト缶とサーディンのパスタ
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卵焼きとパンの朝ごはん
同じくこちらも日中のご飯。ご飯以外ではパンやパスタも出てきます。どちらも美味しい!私は画像の村で購入したパンがしっかり小麦の味がして、日本で売ってたら買いたいぐらいおいしくて好きでした。


​​〇キャッサバを使用したご飯

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クスクスと煮魚のスープ
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クスクスと野菜のソース
お米、パン、パスタ以外にも主食があります。それがこのキャッサバの粉をこねて蒸したもの。クスクスと呼ばれています。味と触感は発酵したお餅のような感じです。お米のように、ソースと一緒に食べます。美味しい。しょっぱさなどは無いので、砂糖をつけたらデザートのような風味にもなります。
ボリュームがしっかりあり、お腹の中で膨らみます。私はそれで一回、食べ過ぎて戻しました。でも食べ過ぎぐらいには美味しい。ジャングルの中ではいつもの2倍ぐらい食べていました。


いかがだったでしょうか、お腹は空きましたか?私は記事を書いていて現地の食事が恋しくなってきました...。日本でもアフリカ料理が食べられるお店はわずかにあるようです。皆さんもぜひ、食という面から更に現地に興味を持っていただけたらと思います。
来週はキャンプ以外で食べたカメルーンのご飯を紹介していきます!まだまだご紹介できていない美味しいものは沢山!ぜひお楽しみに!

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【うあぱかAct’】ゴリラのボディーランゲージ

15/2/2026

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ブログをご覧いただきありがとうございます。UAPACAAパートナーズ・ボランティアの田代です。
前回に続いて、ロベケ・インターンで見られたゴリラの特集です。今回は、人の存在に気付いたゴリラがどんな行動をしたか、一緒に見てみましょう!
早速、こちらの動画をご覧ください。
動画1:ドラミング
​

これは、「ドラミング」です。ゴリラの代名詞(!?)と言えるほど、有名なジェスチャーかもしれません。実は、このゴリラは前回のブログで紹介した「パンダヌスに夢中なゴリラ」と同じ個体です。パンダヌスを夢中で食べていたのですが、途中で私や現地ガイドさんの存在に気付いて少し遠ざかり、我々に向けてドラミングをした時の映像です。

実際のドラミングは、皆さんのイメージ通りだったでしょうか?おそらく、素早く胸を叩き、「ポコポコポコ」と高めの音を出す様子に驚かれたと思います。よく見ると、手は開かれていて、手のひらで胸を叩いていますね。ドラミングを真似する時は、手を拳にしてしまわないよう注意が必要ですね!(笑

ドラミングは、一見すると威嚇なのかなと思わせるほど雄々しいものですが、そうではありません。実際には、高まった感情を放出したり、自分の存在を示すためにドラミングをします。そのため、むしろ争いを避けるための行動でもあり、仲間内では「遊びたい」という友好的な気持ちを示すものでもあります。
この場面では、「ご飯食べている最中でしょうが!」といったところでしょうか(笑

また、こちらの動画もご覧ください。
動画2:クラッピング
​

先ほどとは違う個体ですが、パンダヌスを食べていたところで我々に気付いたというシチュエーションは同じです。そしてドラミングではなく、手を数回叩いており、「クラッピング」と呼ばれるようです。

野生ゴリラにおけるクラッピングについては情報が不足していますが、行動の意味はドラミングと似ているようです。ただ、UAPACAAパートナーズ代表理事の岡安さん曰く、子ゴリラやメスゴリラでは見かけるけれども、シルバーバック(大人のオスゴリラ)ではあまり見たことないとのことでした。
実際、このゴリラも体格は小さく、子ゴリラであると推測されます。我々のことを警戒していたのでしょうが、手を叩く動作は本当に人間そっくりで、食事の邪魔をした申し訳なさより、可愛い姿が見られたという興奮が上回りました(笑

​いかがでしたでしょうか。野生ゴリラの、人間に対するリアルな反応をお届けできたのではないかと思います。
今回で三度に渡ったゴリラ特集は、一時終了にしたいと思います。次回からは、ゴリラ以外の動物も紹介していきたいと思います。ロベケ国立公園には、魅力的な動物がたくさんいますので、彼らのジャングルでの生き生きとした姿をお見せできたらと思います!
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バレンタインデー=コンゴ民主共和国にしかいない『世界ボノボの日』❣

14/2/2026

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日本では日付が変わってしまいましたが、アフリカ中部はまだ日暮れ前。岡安@カメルーン・ロベケ国立公園です。ついさっき、ポン・カッセとプチ・サバンナの視察から、公園事務所に戻ったところですが、今日はコンゴ民主共和国(DRC)の話題をお届けします。

というのも、人々が愛を語る『バレンタインデー』の今日は、私たちアフリカ中部の自然保護関係者にとっては、『世界ボノボの日』記念日。アフリカ大型類人猿の中でも、特に絶滅の恐れの高いボノボたちは、コンゴ民主共和国の中央部、コンゴ河とカサイ河に挟まれた限られた地域にしかいません。
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Nkalaグループのボノボ
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サバンナと森がパッチ状に広がるバテケ高原の景観(ンコ村)
そんなボノボたちが絶滅の憂き目に遭わないように、長きにわたり自主的に守ってきた人々が、UAPACAAパートナーズが協力しているMbali地区のテケの人々です。村の後背地に広がるコミュニティ・フォレストを、ボノボと共存するために区分けして、特にボノボの生息に重要な地域を私設保護区として、生業のための狩猟や伐採などを自粛しています。
今回は趣向を変えて、そんなボノボの隣人たちの暮らしの向上のために、一昨年から開始した活動をご紹介しましょう!中でも期待しているのが、養蜂業の興隆です。

養蜂はハチの集めるハチミツの人気もあり、またハチたちが健全に暮らせる=採蜜植物が広く分布する森を守ろうという意識を、コミュニティに醸成する効果があることから、自然保護活動の一環として広く手掛けられてきています。ただ、アフリカ中部の熱帯ジャングル地域、特に​DRCではほとんど定着しておらず、首都キンシャサのスーパーなどで出回っているのも、野生のものをフィルターして安く売っているものがほとんどです。

ただ、栄養食品としての価値は広く知られており、村でもハチミツが売りに出たと聞くと、少々お高くても1日~2日で売り切れてしまうほど引く手あまただとか。品質管理ができる養蜂はポテンシャルも高く、コロナ禍の前にWWF DRCがMbali地区の8村を対象に研修を行い、技術を持っている村人がいるというアドバンテージもあり、地球環境基金の助成金を得て2024年夏から取り組みを再開しました。

今回、キンシャサ大学の研究室の協力も得て、1月に初めての成果を確認しに行ってきました!
結果は上々で、ご覧の通りしっかりハチのコロニーが定着した養蜂箱がたくさん。Nkala村を初めハチミツを収穫・販売できた村もあり、先行きが楽しみです。面白かったのは、コミュニティ・フォレストをボノボたちと分かち合い、慣れたボノボのグループが観察できる村ほど、どうやらミツバチの群れも強力でたくさんのハチミツが採れる傾向があるらしいこと。まだまだ最初の結果でこれから慎重な検証が必要ですが、もし養蜂に具体的なボノボ保護の成果が表れたのだとしたら…ワクワクが止まりませんでした!!
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【うあぱかAct'】コンゴ民主共和国 出張談その1

5/2/2026

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みなさま、ブログをご覧いただきありがとうございます! UAPACAAパートナーズでアシスタントをしております小山です。
寒さがピークを迎えるこの時期、アフリカの太陽がとーっても恋しくなります。

さて、今回はカメルーンのお隣のお隣の国…コンゴ民主共和国(以下、DRC:Democratic Republic of Congo)についてご紹介します!
一昨年、UAPACAAの活動国の一つであるDRCで持続可能なコミュニティ・フォレストを目指した新たなプロジェクトを立ち上げ、2024年7月にDRCへ初渡航しました!

活気に満ちた首都キンシャサでの滞在、都市から活動地に向かうまでサバンナの砂の海やコンゴ河が創り出す大海原を渡る旅、そしてボノボの生息地であるMbali地区と人々の暮らしについて少しずつお伝えしていきたいと思います!
​
​◯コンゴって2つあるの!?

中部アフリカにはコンゴ共和国(以下、RC:Republic of Congo)とコンゴ民主共和国があり、DRCと比べて前者は人口とも面積も小さいですが、かつて植民地期には、現地行政官を育成する場所として機能していました。
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コンゴ民主共和国の国旗
◯アフリカ最大の人口密度!
DRCの首都はサブサハラ以南アフリカの都市の中で最大の人口密度を誇ります。国土面積は2,345,000km²(日本の約6倍)で、全人口の約15%がキンシャサに集中しています。
ちなみに…都市別の人口密度は東京が世界第1位!

また、コンゴ河によって形成された自然環境も特徴で、大型類人猿の棲家となっています。

◯隣り合う2つの首都
キンシャサからコンゴ河を挟んでRCの首都ブラザビルが位置しています。
港からモーターボートで15分ほど移動すればすぐに入国することができ、近場で買い物をするような感覚でショッピングをする人や、親戚や友達に会いに出かける人がいます。二国間の物価や税金の差を利用した商売も盛んです。
写真写真1:車窓から眺めた6月30日大通り


◯景色はマンハッタン!6月30日大通り
海外資本のデパート、有名ホテル、外国の大使館が立ち並ぶGombe地区には、両側2車線4レーンの大きな通りが5kmほど続いています。1960年にDRCがベルギーから独立した記念日にちなんで、「6月30日大通り(Boulevard de 30 Juin)」と名付けられました。

広々とした道路に、海沿いの雰囲気を感じさせるような河辺の景色、西洋スタイルの立派な建物、イエローキャブ、そしてせかせかと働く人々の様子が、まるで1980年代ころのマンハッタンにいるような錯覚を覚えました!(筆者は行ったことありませんが…)

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写真2:バイクタクシーの客待ち
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写真3:雨上がりの道路
◯ばらばらな都市の発展

首都の公共交通機関は発達していないため、移動には自家用車、タクシー、バイクなどを利用します。6月30日大通りはきちんと舗装されていますが、瓦礫や砂利が残っていたり、陥没していたり、雨降れば巨大な水たまりができて走行困難な場所もあります。そして人の多さも相まって、通勤・帰宅時間は大渋滞!大通りが車!車!車!でみっちり埋まります。

一方、ここ10年間で携帯電話の所有率は一気に上昇し、電子決済、ネットバンキングは当たり前になって来ています。電子機器をはじめ、安価な日用品、衣服の輸入販売は、携帯の普及によってさらに盛り上がっています。

これからもアクティブな消費市場として開発が進んでゆきそうです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回は、活動地Mbaliへつづくサバンナの航海についてご紹介します!
​
参考URL:在大阪コンゴ民主共和国名誉領事館HP キンシャサ紹介ページ
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【うあぱかAct'】歩くことと生きること②

25/1/2026

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ジャングルの中を移動する景色
こんにちは。ボランティアの金子です。
カメルーン、ロベケ国立公園でのフィールドリサーチから帰国してもう5か月!早いものです。いまだに現地での感動は新鮮に感じます。


今回も、前回に引き続き現地での体験をお話しできたらと考えています。
ジャングルに入るキャンプ地に到着した私たちは、車のままではジャングルに入ることはできないので、車を降りて徒歩で森に入っていきます。


当たり前に”道”と述べましたが、うっそうとしたジャングルの中でいったい誰が道を作るのでしょうか。


答えはゾウです。ゾウが歩いた獣道が大きく開かれるので、そこをジャングルに住む生き物も利用し、私たち人間も道として利用するのです。(※すべての道がゾウが作ったものとは限りません。)
ジャングルの中には生き物の足跡が沢山残っています。その道を私も踏んで歩いていると、自分もその森の生き物の仲間に入れたように感じました。


歩くことは動物にも人間にも共通する、生きるための行動の最小単位ではないでしょうか。その行動を、野生に生きる生き物とジャングルの中で共有できたことが、生き物好きの私にとってはとてもうれしかったです。


それでも、楽しいことだけではありません。
ゾウが道を作ると述べましたが、ゾウはそのとんでもない力で森の木をバンバン倒していきます。ジャングルの道は倒木だらけになるのですが、ゾウの体高で余裕で超えられる倒木も、私たち人間にとっては身体全体を使っても超えるのに精一杯です。いつも身体中泥だらけになりながら、ジャングルを移動する羽目になっていました笑(それもジャングルの醍醐味ですね)
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ゾウに倒された木
このようにただの移動でも、道の開拓やジャングルの木々の間伐をしてくれているゾウですが、ロベケ国立公園に住むマルミミゾウは絶滅の危機に瀕しています。マルミミゾウを保護することは、その種のみを保存するわけではなく、ジャングル全体の生態系のバランスを保ち、保護することになるのです。

歩く話からゾウの保護の話になりましたが、野生動物と同じ高さで同じ地面を歩ける経験はなかなか他所では体験できない経験です。そういう事、ゾウと一緒に、ゴリラやバッファローと一緒に歩く事、ができる場所を地球に残せるよう努力する必要性を感じました。

次回は歩くことから離れて、現地での思い出話をもう少しお話しできればと思います。次回の投稿もどうぞお待ちください
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【うあぱかAct’】(動画有り)レア果物!?に夢中なゴリラたち

15/1/2026

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ブログをご覧いただきありがとうございます。UAPACAAパートナーズ・ボランティアの田代です。
前回に続いて、ロベケ・インターンで見られたゴリラの特集です。今回は、国立公園でも珍しいパンダヌス(Pandanus)という果物を食べているゴリラをご紹介します。
まずは、写真1と2をご覧ください。
写真1:パンダヌス密生地
写真2:ゴリラとパンダヌス
写真1では、パンダヌスが密生している場所を示しています。実は、この撮影場所から右側に目を向けると、前回紹介したプチ・サバンナと呼ばれる湿地帯(バイ)が広がっています。地面付近が少し暗がりになるほどパンダヌスが密集している様子は、まさに「ジャングル」という言葉からイメージされる風景かと思います(私だけでしょうか(笑))。
​
ここにゴリラのグループがやってきたということで、少しズームして撮影したものが写真2です。右端には、樹上に実ったパンダヌスが観察されると思います。また、少し見づらいですが、中央にはちょうどパンダヌスを食べているゴリラが見えます。パンダヌスが実をつけることや、それをゴリラが食べているシーンはほぼ観察できない貴重な出来事であるとのことで、初めて野生ゴリラを見た時と同じくらいの興奮を覚えました。

パンダヌスを食べるゴリラは皆、一心不乱にかじりついていました。その中でも、より食い意地の張っていたゴリラを紹介します(動画1、2)。
動画1:巨大なパンダヌスを食べるゴリラ

​動画1のゴリラは、まだ子供だと予想される体格をしていました。ですが、食べているパンダヌスのサイズは最大でした(笑)。顔のサイズの2倍くらいありそうなパンダヌスに食らいついており、育ち盛りなのかなと思えるほどの勢いでした。
動画2:パンダヌスに夢中なゴリラ

​動画2のゴリラは、おそらく妊娠しているメスで、お腹がポッコリしていました。食べる勢いは勿論ですが、目の前のパンダヌスに対して夢中であることが観察していてよく分かりました。実はこのゴリラと私の距離は10mもないほど至近距離でした。それにも関わらず、写真のパンダヌスを食べ切るまで、全く私には気付いていませんでした(笑)。
​
いかがでしたか?日本ではまず見られない果物と、その食事シーンをお届けできたかと思います。
次回は、撮影する我々に気付いたゴリラたちの、ユニークな反応を紹介したいと思います!
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【うあぱかAct'】森のような畑。アグロフォレストリーとは?

5/1/2026

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みなさま、明けましておめでとうございます!令和8年がスタートしました。UAPACAAは今年で設立8年目を迎えます。本年も私たちの活動とスタッフ一同をよろしくお願い致します。

さて、わたくしアシスタントの小山が担当する回では、主にロベケ国立公園周辺に住む、『森の民』と呼ばれる狩猟採集民バカについてお伝えします。詳しい説明はこちらをご覧ください。

狩猟採集民といえども農業は今や重要な現金収入源となっています。特にカカオやプランテンバナナのプランテーションが盛んです。地域住民の暮らしにかかせない農業!カメルーン東南部では、どのような農業が行われているのでしょうか。

◯アグロフォレストリー
Agriculture(農業)とForestry(森林)を掛け合わせた森林農法のことで、気候変動対策や環境負荷の軽減に役立ちます。熱帯雨林では、完全に耕地とするのではなく、必要な樹々を残し、混作する方法が見られます。

◯なんてカオス…!
見分けるのは上級レベル!「これが畑?」「どこからジャングルでどこから畑?」と思ってしまうくらい、低木や雑草が生い茂っていて、きちんと整備されていないし、散らかっているという印象でした。しかも、カカオ畑に自給用の作物(主食のプランテンバナナやキャッサバ、さつまいも、メロン等々)が色々と植わっていて、なんでもありでした。
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写真1:畑の中を通るバカの夫婦
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写真2:どこから畑なのかわからない

◯ごちゃ混ぜでいい!
しかし、この混作にはちゃんとメリットがあります。たとえば、カカオは高さ3mくらいまで育ち、生育には適度な日陰が必要となります。一方、プランテンバナナは10mくらいまで成長するため、近くに植えることで庇護樹としてカカオを長時間の直射日光から守ることができます。またキャッサバは3mくらいにしかなりませんが、カカオと同様に水はけのよいところを好むので、同じ土地で育てます。

◯森に戻る畑
写真のように、焼畑の最初のステップでは、土地が丸裸ですが、1シーズンを跨ぐと草木がどんどんと生い茂ってきて、除草作業に終われます。雨季と乾季をへて作物が成長し、数年間は収穫ができます。しばらく経つと、最初に見たあのカオスな畑のように、野生の植物も入り込み、さらに休耕することで、耕地はジャングルへと戻っていくのです。

熱帯雨林の再生力は脅威的!
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写真3:野焼きしたばかりの畑
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写真4:カカオを植えて1年目の畑

バカをはじめ、ロベケの周りで暮らしてきた人々は、森のサイクルや作物の特徴を利用しながら、持続可能な農業を行ってきました。ところが、伐採や商業狩猟目的の森林開発が進み、農地が失われたことで、畑一つ当たりの休耕期間を短くしなければならなかったり、国立公園の近くにまで人間活動の影響を加えざるを追えない状況になったり、そうすれば、地続きの公園内の動物たちにも影響を与えることになります。現地の人々の生業・生活を包括的にサポートしていく、コミュニティ・フォレストの保全もまた課題です。

(参考図書:四方篝, 2013年『バナナとカカオのおいしい関係』昭和堂)
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Unified Action for Promoting Animal Conservation in Asia and Africa

​ジャングルの縁で、高からず低からず、さり気なく実をつけるウアパカの木​のように、UAPACAA国際保全パートナーズも縁の下の力持ちとして、世界でもっとも自然が豊かな地域と人々を、日本から​支えていきます

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一般財団法人日本国際協力システム「JICS NGO支援」助成 '21-'23年の支援を受け活動しました

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