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みなさま、ブログをご覧いただきありがとうございます! UAPACAAパートナーズでアシスタントをしております小山です。 寒さがピークを迎えるこの時期、アフリカの太陽がとーっても恋しくなります。 さて、今回はカメルーンのお隣のお隣の国…コンゴ民主共和国(以下、DRC:Democratic Republic of Congo)についてご紹介します! 一昨年、UAPACAAの活動国の一つであるDRCで持続可能なコミュニティ・フォレストを目指した新たなプロジェクトを立ち上げ、2024年7月にDRCへ初渡航しました! 活気に満ちた首都キンシャサでの滞在、都市から活動地に向かうまでサバンナの砂の海やコンゴ河が創り出す大海原を渡る旅、そしてボノボの生息地であるMbali地区と人々の暮らしについて少しずつお伝えしていきたいと思います! ◯アフリカ最大の人口密度! DRCの首都はサブサハラ以南アフリカの都市の中で最大の人口密度を誇ります。国土面積は2,345,000km²(日本の約6倍)で、全人口の約15%がキンシャサに集中しています。 ちなみに…都市別の人口密度は東京が世界第1位! また、コンゴ河によって形成された自然環境も特徴で、大型類人猿の棲家となっています。 ◯隣り合う2つの首都 キンシャサからコンゴ河を挟んでRCの首都ブラザビルが位置しています。 港からモーターボートで15分ほど移動すればすぐに入国することができ、近場で買い物をするような感覚でショッピングをする人や、親戚や友達に会いに出かける人がいます。二国間の物価や税金の差を利用した商売も盛んです。 写真1:車窓から眺めた6月30日大通り ◯景色はマンハッタン!6月30日大通り 海外資本のデパート、有名ホテル、外国の大使館が立ち並ぶGombe地区には、両側2車線4レーンの大きな通りが5kmほど続いています。1960年にDRCがベルギーから独立した記念日にちなんで、「6月30日大通り(Boulevard de 30 Juin)」と名付けられました。 広々とした道路に、海沿いの雰囲気を感じさせるような河辺の景色、西洋スタイルの立派な建物、イエローキャブ、そしてせかせかと働く人々の様子が、まるで1980年代ころのマンハッタンにいるような錯覚を覚えました!(筆者は行ったことありませんが…) ◯ばらばらな都市の発展
首都の公共交通機関は発達していないため、移動には自家用車、タクシー、バイクなどを利用します。6月30日大通りはきちんと舗装されていますが、瓦礫や砂利が残っていたり、陥没していたり、雨降れば巨大な水たまりができて走行困難な場所もあります。そして人の多さも相まって、通勤・帰宅時間は大渋滞!大通りが車!車!車!でみっちり埋まります。 一方、ここ10年間で携帯電話の所有率は一気に上昇し、電子決済、ネットバンキングは当たり前になって来ています。電子機器をはじめ、安価な日用品、衣服の輸入販売は、携帯の普及によってさらに盛り上がっています。 これからもアクティブな消費市場として開発が進んでゆきそうです。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 次回は、活動地Mbaliへつづくサバンナの航海についてご紹介します! 参考URL:在大阪コンゴ民主共和国名誉領事館HP キンシャサ紹介ページ
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みなさま、明けましておめでとうございます!令和8年がスタートしました。UAPACAAは今年で設立8年目を迎えます。本年も私たちの活動とスタッフ一同をよろしくお願い致します。 さて、わたくしアシスタントの小山が担当する回では、主にロベケ国立公園周辺に住む、『森の民』と呼ばれる狩猟採集民バカについてお伝えします。詳しい説明はこちらをご覧ください。 狩猟採集民といえども農業は今や重要な現金収入源となっています。特にカカオやプランテンバナナのプランテーションが盛んです。地域住民の暮らしにかかせない農業!カメルーン東南部では、どのような農業が行われているのでしょうか。 ◯アグロフォレストリー Agriculture(農業)とForestry(森林)を掛け合わせた森林農法のことで、気候変動対策や環境負荷の軽減に役立ちます。熱帯雨林では、完全に耕地とするのではなく、必要な樹々を残し、混作する方法が見られます。 ◯なんてカオス…! 見分けるのは上級レベル!「これが畑?」「どこからジャングルでどこから畑?」と思ってしまうくらい、低木や雑草が生い茂っていて、きちんと整備されていないし、散らかっているという印象でした。しかも、カカオ畑に自給用の作物(主食のプランテンバナナやキャッサバ、さつまいも、メロン等々)が色々と植わっていて、なんでもありでした。 ◯ごちゃ混ぜでいい! しかし、この混作にはちゃんとメリットがあります。たとえば、カカオは高さ3mくらいまで育ち、生育には適度な日陰が必要となります。一方、プランテンバナナは10mくらいまで成長するため、近くに植えることで庇護樹としてカカオを長時間の直射日光から守ることができます。またキャッサバは3mくらいにしかなりませんが、カカオと同様に水はけのよいところを好むので、同じ土地で育てます。 ◯森に戻る畑 写真のように、焼畑の最初のステップでは、土地が丸裸ですが、1シーズンを跨ぐと草木がどんどんと生い茂ってきて、除草作業に終われます。雨季と乾季をへて作物が成長し、数年間は収穫ができます。しばらく経つと、最初に見たあのカオスな畑のように、野生の植物も入り込み、さらに休耕することで、耕地はジャングルへと戻っていくのです。 熱帯雨林の再生力は脅威的! バカをはじめ、ロベケの周りで暮らしてきた人々は、森のサイクルや作物の特徴を利用しながら、持続可能な農業を行ってきました。ところが、伐採や商業狩猟目的の森林開発が進み、農地が失われたことで、畑一つ当たりの休耕期間を短くしなければならなかったり、国立公園の近くにまで人間活動の影響を加えざるを追えない状況になったり、そうすれば、地続きの公園内の動物たちにも影響を与えることになります。現地の人々の生業・生活を包括的にサポートしていく、コミュニティ・フォレストの保全もまた課題です。 (参考図書:四方篝, 2013年『バナナとカカオのおいしい関係』昭和堂) ブログをご覧いただきありがとうございます。UAPACAAパートナーズボランティアの田代です。 先月の11月27日に、UAPACAAパートナーズ代表理事の岡安さんとともに、武蔵大学3号館の屋上に設置されている養蜂場の視察に行って参りました。今回は、この視察の内容をお伝えしようと思います。 現在UAPACAAパートナーズでは、カメルーンおよびコンゴ民主共和国(DRC)にて、精製加工が可能なプロポリス生産を地場養蜂業へ導入し、現地コミュニティの経済および生物多様性保全を推進するプロジェクトを進めています。プロポリスは、ミツバチが植物の樹液や自身の分泌物を混合して生成されるもので、抗菌・抗ウイルス作用などがあります。そのため、新型コロナを含めた各種感染症の予防や治療効果が期待されています。 このような背景から、養蜂そのものに関する情報や、現地での養蜂業の促進には何が大事かなどを知るため、武蔵大学の丸橋珠樹先生のもとを訪ねました。 武蔵大学正門で丸橋先生とお会いした後、早速3号館の屋上にある養蜂場を案内していただきました(図1、図2)。 ブロックで囲われた人工芝の上に、セイヨウミツバチの巣箱が2つありました。先生からは「この季節だとミツバチがそこまで活発じゃないから、防護服とかは要らないよ」と伺っていましたが、私の想像を超えてミツバチの出入りが確認できました。恐る恐る撮影していたところ、もっと近づいても刺されないとのことでしたので、もう少し勇気を出して写真を撮りました(図3、図4)。 なるべく刺激しないように撮影している中、ミツバチの後足に花粉を認めることができました。これは花粉団子と呼ばれています。写真をよく見ますと、橙色、黄色、白色と様々な色の花粉団子があり、丸橋先生から各ミツバチが訪れた花の種類が異なるのだろうとご解説いただきました。 また、私は初めて知ったのですが、この花粉を集めて販売することを専門としている方もいらっしゃるとのこと。巣箱の入り口にミツバチがギリギリ通過できる穴を開けておき、通過時に落下する花粉を採取するそうです。 こちらの養蜂場では最盛期で1日あたり約50gの花粉が採取できるとのことでした。正直、多いのか少ないのか分からず、何とも言えないリアクションをしてしまいました(汗)。しかし、スギ花粉単体だと5億個に相当するようで、かなりの量であることがイメージできました。丸橋先生、ありがとうございます(笑)。 ミツバチの管理においては、ダニによる被害が大きな問題となっているそうです。中々馴染みがないかもしれませんが、実はミツバチにも感染症が存在します。丸橋先生が言及されていたのはミツバチヘギイタダニによるバロア症です。巣箱内でダニは幼虫や蛹に寄生し、体液を吸収し、様々な症状を引き起こします。これが原因でミツバチが死亡したり奇形蜂となり、全滅に陥ることもあるようです。カメルーンやDRCにおける養蜂にも注意が必要ですね。 いかがでしたでしょうか。
私個人としては、初めて養蜂の現場を訪れたため、ミツバチが活発に活動している様子を直接観察できたことは新鮮でした。至近距離で撮影しても刺されることはなく、少し仲良くなれたかもしれません(笑)。 視察後は、丸橋先生からUAPACAAの養蜂プロジェクトに関するアドバイスをいただきました。私はマーケティングについては全くの素人でしたが、どれも非常に明快で考慮しなくてはならない重要な内容であると感じました。 この度は、貴重な機会を設けてくださった丸橋先生に、この場を借りて感謝申し上げます。 カメルーン東南部には、狩猟採集民バカが住んでいる。彼らは現在も狩猟採集生活を営んでいるが、独立後の定住化が進むまでは、固定の住居をほとんど持たずに食物を探す移動生活を、一年を通して続けていた。
狩猟採集生活と聞くと、「生死の境目で常に食べ物を取り合う弱肉強食の世界」を思い浮かべるかもしれないが、初めて彼らのキャンプを訪れたときには、そのあまりののんびり感にむしろこちらが心配になった。女性や子供はおしゃべりしたり、歌ったり、おやつを食べたり、遊んだりしながら、森で食べ物を集めてくる。他方で男性や年配の人は自宅周辺で小枝や蔓をいじり、家でゴロゴロしていることが多い。 バカの人々の所有物は非常に少ない。彼らの家財道具一式(家具・調理道具・服・狩猟道具など)合わせても一人80〜90点と、最低限のものしか所有していない。移動性の高い生活に合わせ荷物を最小に抑えているのであろうが、これは彼らの生き方と熱帯林という環境も関係している。道具や家、おもちゃが必要になったら近くに生えている葉や枝、木から自分たちで作り、使用後は自然のゴミ箱へポイである。無論、取ったところに戻すだけなので全く問題はない。狩猟採集も同様に、「必要な時に必要な分だけ」森で獲ってくる。 また、バカのコミュニティは平等社会で人間関係を大切にする。困った時はお互いに助け合うという構造が根付いている。ここでは自分のものを所有するという観念が薄く、シェアすることが当たり前に行われる。彼らには暗黙のルールがあり、狩りで獲物を仕留めた者はその肉を食べることができず、それ以外の人(家族・親戚・友人等)に分配される。獣肉に限らず、一人だけ多くの財(主に食料)を持っていることはタブーとされ、それを破る者は共同体、そして相互扶助ネットワークから除外される。 このような、平等社会と彼らの生き方「獲りすぎない」、「必要な時に必要な分だけ」は、ジャングルの正常な生態系バランスに、見事に適った暮らしに見えた。ブッシュミート交易により野生動物の乱獲が横行する現代、バカの人々の生活を見習う必要がありそうだ。 皆様の暖かいご支援お待ちしております! 踊りのために着飾ったバカの男性 私たちのプロジェクト対象地域、カメルーン東南部の熱帯雨林に住む狩猟採集民バカは、ピグミーという総称で呼ばれている人々だ。アフリカ中部にはコンゴ盆地を中心に8つほどのピグミーが散在し、多くの共通点を持つ。その中でも普遍的に見られるのが、特徴的な歌と踊りの儀式「べ」である。バカたちも他のピグミーと同じように「森の精霊」が登場する儀式を夜な夜な行なっている。 夜、人々は集落の広場に集まり、歌とダンスを楽しむ。この「べ」と呼ばれる集いには、10の精霊が登場し、それぞれキャラクターを持っている。精霊に扮した男性たちは、役に応じて体を痙攣(けいれん)させるように絶えず動く。踊り手はアドリブで森の中へ入ったり、戻ってきたり色々な舞台を演じる。もう一つ、ベに欠かせないのが女性の歌い手だ。彼女たちは裏声を使ったり、様々な音を出したりして、多声音声(ポリフォニー)を奏でる。 観客はより質の高いパフォーマンスを期待して歓声をより大きくあげ、歌い手も盛り上げようと一心に歌う。そしてダンサーはそれに応えて更に激しく熱心に踊る。このようにお互い刺激し合いながら作り上げている儀式なのだ。ダンサーと歌手と森の音が混ざり合って一つになる迫力のショーを是非この目で観てみたい。 【もっとお読みになりたい方はこちら】 私たちのプロジェクト対象地域、カメルーン東南部には、狩猟採集民バカ・ピグミーが広範囲にわたって住んでいる。彼らはとにかく甘いものには目がない。しかし主な生活圏となっている森では、砂糖やお菓子は大変貴重で、森を抜けたところにある村でも高級品だ。ところが、バカたちは森でしか採れないスウィーツを知っている。それは蜂蜜。私たちはその蜂蜜取りに同行してきた。蜂蜜といっても、花や蜂の種類によって、色、味、香り、粘りが全く違う。
今回は、子供達と一緒に針なし蜂の巣(ダンドゥー)を取りに行く。あらかじめ印をつけておいた巣のあるポイントに着くと、男も女も関係なく、それぞれ蜂の巣を入れるバスケットを作ったり、木に登ったり、使えそうなものを探してきたり、おしゃべりしたり、じゃれて遊びながらテキパキ動く。手際よく木の上の巣を切り落とし、15分程度であっという間に大量の巣を運んできた。樹皮のような茶色く分厚いセルを剥がすと蜜が流れ出し、それを無駄にしないように急いですする。量にすると2ℓのペットボトル一本くらいだろうか。日本にはない、ぶどう風味のサラサラとした甘さ控えめの蜜で、バカたちは飲み物のようにゴクゴク飲んでいた。こうして私たちはたまの贅沢を味わった。 【もっとお読みになりたい方はこちら】 「なんだこの生き物は!?」
目がクリッとしていて全身が鱗に覆われている、それでも哺乳類の仲間のこの生き物は、センザンコウである。アフリカとアジアに広く分布し、アフリカでは食肉として、中国では漢方薬や媚薬の原料として、長年重宝されてきた。そんなセンザンコウも、今やIUCN(国際自然連合)のレッドリストに登録され、「世界で最も非合法に取引されている哺乳類」と呼ばれている。2000年代に入って世界全体で野生動物ビジネスの人気が上昇するとともに、センザンコウの需要も増え、価格は1972年に比べ6倍に跳ね上がった。結果、ジャングルの狩人から世界を股に掛ける商人まで、多くの人々がこの実入りの良い仕事にシフトするようになった。センザンコウの乱獲を食い止めるためには、政府レベル、またはそれ以上の保護政策が必要になっている。 しかしながら、センザンコウはアフリカでは伝統食材として親しまれ、その捕獲は文化の一つであり、猟を全面的に禁止することに対して、国民の納得を得るのが難しい状況だ。さらに、取り締まる側が賄賂などを受け取り、密輸を黙認するという問題もしばしば起こり、政府関係者の腐敗もまた課題なのである...。 【もっとお読みになりたい方はこちら】 |

