コンゴ河がはぐくむ自然

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コンゴ民主共和国プロジェクト
コンゴ盆地の最奥部、密林の類人猿ボノボ(ピグミーチンパンジー)を守る
テケの人たちががんばる、絶滅危惧種保護への国際協力
WHAT'S NEW?
  • 1/15 『ボノボの里』紹介イベント第2弾!!
  • 11/3 『ボノボの里』紹介イベント開催!!
  • 6/5​​ マルミミゾウ支援Pray bag発売!!
  • 2/21 世界ボノボの日2021に寄せて(ビデオ有)​

21世紀初頭、まさかの野生個体群再発見

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 コンゴ民主共和国(Democratic Republic of Congo;DRC)首都のキンシャサ。ここに、プロジェクトの舞台であるマイ・ンドンベ州ボロボ郡バリ(Mbali)地区で、テケの人々が1997年に立ち上げた環境保全NPO、Mbou Mon Tour(ボゥ・モン・トゥール;MMT)の事務所があります。かれこれ5年前、そこで代表のボキカ(BOKIKA)氏から聞いたプロジェクトの歴史。
「2005年にキンシャサで開かれた、欧米の自然保護団体のシンポジウムに参加して、村のコミュニティ・フォレストに棲んでいるチンパンジーの写真を見せて回ったんだ。『これは、うちの裏の畑に出てきた“Mokonbusu(モコンブス)”だけど、みんなが話しているボノボっていう仲間じゃないか?』ってね。最初は誰も信じなかったけど、よく見ると確かにボノボらしいというので、WWF(世界自然保護基金)が調査することになった」
 そして翌2006年に、バリ地区から北に広がるトゥンバ湖ランドスケープで、WWF DRCが広域調査を行うと、推定で5000~7500頭にのぼるとみられる、ボノボの西個体群の存在が確認されたのです。これは、稀少種ボノボの、DRC国内の全個体数の四分の一から三分の一に当たると見られます。長年、ボノボに関わってきた研究者たちにとっては、首都の目と鼻の先に、まとまった数のボノボが残っていたこと自体、驚きでした。他方、先祖代々、ひっそりとボノボと共存してきたテケの人々にとっては、待ちに待ったうれしい報せとなったのです。

ボノボってなんだろう?
20世紀になってから発見された、最後の類人猿ボノボ

 ボノボは、DRCにしかいない固有の類人猿です。チンパンジーとよく似た風貌を持ち、ジャングルの奥深くに暮らしているために、長い間、異なる種であることがわかりませんでした。ボノボはホカホカやシリツケといった独特のセクシュアルな行動を持ち、メスが優位な社会を形成するなど、見た目が似ているチンパンジーとは全く違う社会の様子が次々報告されています...詳しくはこちら

ユニークなバリ地区のボノボ

バリ地区の人々

​ UAPACAA国際保全パートナーズが支援する、バリ地区はボロボ郡に含まれ、首都のキンシャサから直線距離で150km程度の近距離に位置します。比較的乾燥したサバンナ地帯で、ボノボたちは川辺に広がるジャングルと湿った草原が入り混じる、環境を利用しています。今までこのような、サバンナ域に適応したボノボの生態はよく知られておらず、人間社会の進化に新たな視点を与える、世界初の知見が得られる可能性もあるのです。
 ところがこのボノボたちは、前述の2005年のWWFとの出会いまで、ほとんど存在を知られることなく過ごしてきたのでした。
...続きは
こちら
 バリの由来は、カラ村とペル村の近くを南流し、コンゴ河へ注ぐバリ(Mbali)川の名前を採ったものです。このカラ村の村長を初めとする有志が、われらが森に棲むボノボと自然環境を守ろうと、ペル村の村長たちと語らってMMTを立ち上げたのです。代表のボキカ氏の生まれ故郷でもあります。
 地元コミュニティが、政府に頼らず自主的に乗り出したユニークな自然保護、守る対象もこれまたユニークなボノボ。MMTの設立以来、約10年の試行錯誤を経て、保護と生計向上を両立させる、エコツーリズム開発に取り掛かりました。

​...詳しくはこちら

ボノボ・エコツーリズム

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カラ・グループのトラッカー
 現在、MMTが貧困解消のため取り組んでいるのが、ボノボを主体にしたエコツーリズムの開発です。そのノウハウを得るために、冒頭に紹介したようにボキカ氏が自然保護団体のシンポジウムに出かけ、WWF DRCの支援を取りつけたのでした。
 WWFが参画し、バリ地区の2つのボノボ・グループの人づけ(人に慣らして、近くで観察できるようにすること)は、2007年から本格化しました。カラ村とペル村から、動物を追うのが上手な若者を中心にリクルートし、交代でグループの追跡に当たってもらいました。
​ トラッカー(追跡者)と呼ばれる彼らは、ボノボと見学者をつなぐ技術者として、エコツーリズムの中心的な担い手となる存在です。ボノボたちは、森のフルーツや草などを食べながら、毎日数キロを移動して、毎晩新しいベッドを作って眠るので、途中で見失うと再び見つけるのは大変です。朝、ベッドを出る前の5時半ぐらいには寝場所に行き、夕方6時ごろまで丸々1日、追跡できるようになるまでには何年もかかります。
 それでも根気強く成功するまで続ける必要があるのは、バリのボノボエコツーリズムは、「自然環境保全と持続可能な開発の両立による貧困削減」といった、極めて今日的なアフリカの問題に直結しているからです。アフリカ熱帯雨林の80%以上は保護区外で、地域コミュニティの居住地に隣接し、ほとんど法的には守られていない状態にあるのです。
 バリ地区でも、身近な自然の恵みを存分に味わってきた結果、狩猟がタブー視されているボノボ以外の野生動物が、非常に乏しくなっています。コミュニティ・フォレスト(里森)の劣化の問題に20年も前に着目し、MMTという地元主体の団体を立ち上げ、対処していこうというユニークな人々がいなかったら、ボノボたちも存続が危うかったかも知れません。

UAPACAA国際保全パートナーズからの支援

 このMMTのような活動を充実させ自然を再生していくには、「保護区を作ってボノボを守るか否か」という二項対立ではなく、「ボノボも棲むしヒトも使う森」という視点が大切です。今後の決め手となるのは、人々が培ってきたボノボや森林との共生関係にもとづく、住民参加の開発を進めることです。その中で、コミュニティの合意形成を図りながら、現在は大きく損なわれている野生動物相を再生できれば、アフリカの将来につながる大きな成果に繋がるでしょう。
 バリ地区のコミュニティは、保全と持続可能な開発に対する関心が高く、住民の意識改革、野生動物以外のタンパク源の確保などへの具体的支援によって、消えつつある野生動物が戻ってくる可能性は十分にあります。
 ただ残念なことに、2020年に発生した新型コロナウィルス感染症のパンデミックは、世界中の人の流れを止め、バリ地区の人々が心待ちにしていた、エコツーリズムの受け入れ開始を無期延期に追いやってしまいました。新しい人と自然の共存を形にしようとしているコミュニティが、再びブッシュミート依存一辺倒の暮らしに戻らなくて済むように、世界に誇る身近な自然を案内できるようになるように、地場産業を盛り立てていく創意工夫が今こそ求められています。
 幸いDRCを初めアフリカ諸国では、コロナ禍の被害はそれほど大きくならずに済んでいます。感染拡大を食い止めつつ、ボノボを頂点とする生態系保全に向けてコミュニティを支援する道は、案外、日本から開けるかも知れません。UAPACAAパートナーズでも、
バリ地区の人々に寄り添い、この逆境を乗り越える突破口を模索しています。
 ※ 2022
年度地球環境基金「つなげる助成」プロジェクトとして採択され、現地協力が再開できました!
​

​皆さまの暖かいご支援を、ぜひバリのボノボと人々のためにお寄せください!

UAPACAA
Unified Action for Promoting Animal Conservation in Asia and Africa

​ジャングルの縁で、高からず低からず、さり気なく実をつけるウアパカの木​のように、UAPACAA国際保全パートナーズも縁の下の力持ちとして、世界でもっとも自然が豊かな地域と人々を、日本から​支えていきます

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〒240-0113
神奈川県三浦郡葉山町長柄459-1-201
​Telephone:070-4486-6609
(平日10:00-16:00)
​Email : admin@uapacaa.org

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