ウワパカの木
アフリカのジャングルを歩いていると、ついつい探してしまう木が何種類かある。
代表的なのは、パラソルツリー(Umbrella Tree;Musanga)と総称される、あまーい黄色いフルーツを、年に3回も実らせる木。コンゴでもガボンでも、ちょっと道が切られたあとなんかにみるみる生えてきて、1年で立派な実をつけるようになる。このフルーツや花は、ゾウも鳥もシカも、ゴリラやボノボも目がなくて、この木を見つけられると、動物が観られる確率もグンと上がる。
そしてもう一つが、我らがウワパカ。写真にあるように、しっかりした厚手の葉っぱの下に、黄色や赤に熟す小粒の実をたくさん生らせる。そんなに樹高も高くならないし、森のヘリやちょっとした空き地に多いので、動物観察を生業としている私のような人間じゃないと、あまり注目しないかも知れない。
しかしこれが侮れない。パラソルツリーとは違う”作戦”で、数年かかってオトナになるが、その代わりしっかり大地に根を張って、何年もコンスタントに実をつけて、動物たちになくてはならない食糧源となっている。
近年は、アフリカ中部も気候変動が激しく、パラソルツリーは育つのが早い分だけヤワで、嵐のたびにバッタバッタとなぎ倒されているが(そして、そのせいでまた、ランクルが立ち往生するのだが...)、ウワパカはそう簡単には倒れない。実りの季節は、ゴリラもチンパンジーもボノボも、何日も通っては味をたのしむ、出会いの季節の立役者である。
葉っぱも地味だけど、こういう頼もしさが、私たちの自然保護活動の基礎になりますように。協働しているカメルーンやコンゴ、そしてブータンのプロジェクトが、地道に前進するように。願いと覚悟を込めて、法人の名前に採用しました。
皆さまも、ぜひ私たちの仲間になって、応援をよろしくお願いいたします!
代表的なのは、パラソルツリー(Umbrella Tree;Musanga)と総称される、あまーい黄色いフルーツを、年に3回も実らせる木。コンゴでもガボンでも、ちょっと道が切られたあとなんかにみるみる生えてきて、1年で立派な実をつけるようになる。このフルーツや花は、ゾウも鳥もシカも、ゴリラやボノボも目がなくて、この木を見つけられると、動物が観られる確率もグンと上がる。
そしてもう一つが、我らがウワパカ。写真にあるように、しっかりした厚手の葉っぱの下に、黄色や赤に熟す小粒の実をたくさん生らせる。そんなに樹高も高くならないし、森のヘリやちょっとした空き地に多いので、動物観察を生業としている私のような人間じゃないと、あまり注目しないかも知れない。
しかしこれが侮れない。パラソルツリーとは違う”作戦”で、数年かかってオトナになるが、その代わりしっかり大地に根を張って、何年もコンスタントに実をつけて、動物たちになくてはならない食糧源となっている。
近年は、アフリカ中部も気候変動が激しく、パラソルツリーは育つのが早い分だけヤワで、嵐のたびにバッタバッタとなぎ倒されているが(そして、そのせいでまた、ランクルが立ち往生するのだが...)、ウワパカはそう簡単には倒れない。実りの季節は、ゴリラもチンパンジーもボノボも、何日も通っては味をたのしむ、出会いの季節の立役者である。
葉っぱも地味だけど、こういう頼もしさが、私たちの自然保護活動の基礎になりますように。協働しているカメルーンやコンゴ、そしてブータンのプロジェクトが、地道に前進するように。願いと覚悟を込めて、法人の名前に採用しました。
皆さまも、ぜひ私たちの仲間になって、応援をよろしくお願いいたします!