3月10日(日)、人類学者の木村大治さんを発表者に迎え『ボノボの里Mbali』オフ会第4回を開催しました! 第1回〜3回までは類人猿に関するトピックが中心でした。今回は趣向を変え、コンゴ民主共和国(DRC)で野生動物とともに暮らす人々の、「もののやり取り」について紹介していただきました! ◯スピーカーの紹介 京都大学名誉教授。DRCとカメルーンを中心に言語や相互行為に関する人類学的研究をおこなう。1986年から4年間DRCで調査をしたが、90年代、コンゴ紛争の影響で「調査難民」を経験する。その後2005年に調査を再開した。 ◯リンガラ語 DRCを中心とした中部アフリカ諸国の複数地域で使用されている地域共通語で、DRCでは北西部、キンシャサで話されています。 ところで、この言語には「ありがとう」や「ごめんなさい」という語彙が存在しません。 では、コンゴの人々はどのように感謝の気持ちや謝罪を伝えるのでしょう。 ◯平準化システム 話は婚姻制度におよびます。ボンガンドの社会では、夫が妻方の親族に対して生涯婚資の支払い義務が課せられます。それは相当な金額であり、一方的な負担を強いられているように見えますが、夫方の親族集団も同じように、違う親族集団から婚資を受け取っているのであり、家族同士の不均等をなくす仕組みが働いています。 木村さん自らの経験したことや疑問から、スムーズに学術的な議論へと論を進めてくださり、普段とは違う切り口でDRCへの理解と興味が深まりました。
木村大治さん、ありがとうございました!! そして、このオフ会も残すところあと2回! 次回の内容は…今回発表予定だった元UAPACAAアシスタントの山口さんに、DRCのMbali地区やワンバ村のお話をしていただきます。 3月17日(日)20時〜 開催予定です!お気軽にご参加ください。 お申し込みはメール、または、画面右下のアイコン(メッセンジャー)からも可能です!
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