コロナ禍の、その先の
​エコツーリズムを目指して

UAPACAAパートナーズは、コンゴ民主共和国のテケの人たちが立ち上げた環境保全NPO「Mbou Mon Tour(ボー・モン・トゥール)」と協力し、エコツーリズムの振興によるボノボの保全と地域の貧困削減を目指した、新しいプロジェクトを開始します。
​2022年度採択 地球環境基金助成プロジェクト
「コンゴ民主共和国における新型コロナ感染症の観光業とMBALIコミュニティへの影響評価と復興―ボノボ・エコツーリズム振興を通じて、絶滅危惧種の保護と持続可能な農村開発の両立を実現する」
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DRCのカウンターパート、MMT代表のボキカ氏が「森は一つサミット」国際会議で、コミュニティ・フォレストの重要性を熱弁!!

8/3/2023

2 コメント

 
コンゴ民主共和国(DRC)のMbali地区で活動を行うNPO・ボー・モン・トゥール(Mbou Mon Tour:MMT)の代表であるジャン・クリストフ・ボキカ氏が、3月1日、2日にガボン共和国のリーブルヴィルで開催された「One Forest Summit」(*注1)に招待されました。その時の彼の演説「生物多様性はコミュニティが護る!」について、映像と記事で皆さまにご紹介します!!
オリジナルの記事は、以下のアドレスからアクセスできます。
https://pfbc-cbfp.org/actualites-partenaires/Jean-Christophe-Bokika.html 
※ なお、翻訳中の丸括弧内の語句は、補足として追加したものです。

One Forest Summitで演説するボキカ氏(内容は下記の記事)

One forest summit: plaidoyer pour l’inscription au patrimoine immatériel de l’humanité des savoirs ancestraux des communautés de Bolobo sur la protection des bonobos pic.twitter.com/TerkjNWW2R

— DESKNATURE.COM (@DeskNature) March 3, 2023

Jean Christophe Bokika、ボノボ保護における伝統的知識の認知度向上を訴える - Environews-rdc (2023年3月7日)

NGO「Mbou-Mon-Tour」の代表であるJC・ボキカは、マクロン(フランス大統領)、サス・ンゲソ(コンゴ共和国大統領)、ボンゴ(ガボン共和国)など様々な国家元首が出席する「One Forest Summit」で発言する機会を得た数少ない人物の一人である。彼の組織は1997年、ボロボ郡(マイ・ドンベ州)のンカラ村出身の、数人の大学幹部有志が語らって設立しました。この地域は、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅が危惧されている、大型類人猿ボノボの生息密度が最も高い地域のひとつです。

JC・ボキカは、森とボノボに対するさまざまな脅威に直面した9つの村のコミュニティが、いかにしてコンゴ盆地初のコミュニティ森林の設立を決意し、研究とエコツーリズム推進を展開したかを説明しました。

「地域コミュニティは、森林と生物多様性の偉大な保護者です。現在、コンゴ民主共和国では、法律により地域コミュニティがコミュニティ・フォレストを設立することが認められています。環境省の最新の統計によると、生物多様性の保全に関する要望が70%以上を占めています。一部の人々が考えるように、コミュニティには(森を)破壊するという選択肢もありますが、彼らは生物多様性を保護するためにコミュニティ・フォレストを作るという選択肢を望んだのです」

そして、彼は重要な意思決定に地域コミュニティがより深く関与することについて「プロジェクトの(意思決定の)上流や実行中に地域コミュニティが関与せずに行われる保全活動は、失敗に終わると考えています。地域社会と一緒になって取り組まなければなりません」と訴えました。

また彼は、Mbaliのボノボにまつわるエピソードも紹介しました。「ボノボは、われわれにとって親戚のような存在です。昔話によれば、ボノボは人間とともに暮らしていたのですが、『借金を返す』ことができなかったので、森に逃れることを選んだのです」

そして、彼はこの機会に、世界のリーダーたちの前で、ボノボの保護において伝統的知識をよりよく認識するよう求めました。

「私は、我が国の首相がいらっしゃるこの場をお借りして、キンシャサのわずか300km北に位置しながら、ボノボを保護してきた地域の伝統文化を国家遺産として登録し、将来的には、ルンバ(*注2)と同様に、この地域の伝統文化を世界遺産として登録するよう政府がユネスコに要請することを求めます」

この嘆願は、数時間前に同じ文脈で国連教育科学文化機関(ユネスコ)のAudrey Azoulay事務局長が述べた内容と一致します。

​****翻訳ここまで****

*注1
2021年11月開催のCOP27において、ガボンのアリ・ボンゴ大統領とフランスのエマニュエル・マクロン大統領が開催を発表した国際会議。世界の3大熱帯林(アマゾン、コンゴ盆地、東南アジア)に関わる国々の連帯を強化し、気候変動と生物多様性保全に取り組むことを目的としている。
*注2
「コンゴのルンバ」は、アフリカン・ルンバとも呼ばれ、コンゴ民主共和国やコンゴ共和国で楽しまれている。元来それらの地域で伝えられていた音楽とダンスが、奴隷貿易を経て南北アメリカ大陸へ伝播し、ジャズやキューバのルンバの誕生にも影響を与えた。その後、それらの音楽や演奏に用いられる楽器が逆輸入され、コンゴのルンバが花開く。日々の何気ない暮らしの一幕や恋愛から、植民地支配や政治不正などの重いテーマまで広くカバーするリンガラ語の歌詞からは、両コンゴの人びとの生活や価値観をうかがい知ることができる。ただし、メッセージ性の強い歌詞でも、踊れるように軽やかに歌い上げるのがコンゴのルンバの真骨頂。2021年にUNESCOの世界無形文化遺産に認定された。
写真
本プロジェクトは地球環境基金の支援のもとに実施されています。
2 コメント
塚田孝子
11/3/2023 08:29:40 am

おはよう御座います。昨日、WWFの生物多様性スクールをオンラインで受講しました。山極先生がスピーカでとても判り安く、地域との連携やインタープリターなど岡安様が活動されているエコツーリズムは観光だけではない意義や上記スピーチの主張そのものでした。ただ国も含めて日本はそれが判っていない旨を話されていました。ポン・カッセのガードポスト復旧の目標金額未達が気になっていましたが、少なからず関係しているのかぼんやりと思っていました。長々とすいませんでした。

返信
UAPACAAパートナーズ
17/3/2023 04:32:20 pm

塚田さま、コメントをありがとうございました。UAPACAAパートナーズの岡安です。
返信がすっかり遅くなってしまいまして、失礼いたしました。

エコツーリズムの意義は、山極さんがWWFジャパンの生物多様性スクールで話されたように、自然保護の現場に関わるコミュニティとの絶好の”交流の場”ということも大きいです。野生動物と人との共存は、最前線で向かい合っている人々次第の点が大きく、国際密猟団が入り込めば野生動物はひとたまりもありません。コロナのパンデミックは、エコツアー振興でこの微妙なバランスを保っていた自然保護にとって、大きな痛手となってしまいました。

ポン・カッセについては、アフリカでも最奥部であったロベケの立地条件のおかげで、むしろマルミミゾウがプチ・サバンナに戻ってくるという、思いがけない好展開がありました。これからもそれを支え続けてもらうためにも、地域コミュニティの協力が欠かせません。年末のクラウドファンディングでは、公開時期の短さや広報・宣伝力不足もあり、READYFORで掲げた目標金額には到達できませんでしたが、次のプロジェクトにもチャレンジして行きたいと考えております。

また、コンゴのプロジェクトでは、夏〜秋にいよいよ、現地ツアーも催行するべく、計画を進められればと思っております!

今期は2カ所のフィールドを再訪する機会にも恵まれ、アフリカの底力と発展の息吹を存分に味わってまいりました。この発展の中で、野生動物とコミュニティが取り残されることのないよう、引き続

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