ゾウと象牙をめぐる情勢

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6月5日からマルミミゾウ支援のPray bagがデビューします!!

3/6/2022

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ロベケのマルミミゾウー6月5日世界環境デーに寄せて

明後日の日曜日、6月5日は世界環境デー(World Environment Day)です。1972年にスウェーデン・ストックホルムで開催された、「かけがえのない地球」国連人間環境会議を記念して制定されました。国際社会が地球環境を一体となって守っていこうと、集った初めての会議。ここで「人間環境宣言」や「環境国際行動計画」が採択され、国連環境計画(UNEP)が設立されました。
それから今年で50年。今年の世界環境デーは再びストックホルムが、「かけがえのない地球」をキャッチフレーズに主催します。今回は「新型コロナからの持続可能な回復」も掲げる、歴史的な1日となりそうです。
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日本最大級のリユースデパートを運営する株式会社コメ兵のPray bagオリジナルショッパー。イラストは色鉛筆作家の安部祐一朗さん描きおろし!
日本では6月は「環境月間」として、さまざまな普及啓発イベントが開催されます。そしてUAPACAAパートナーズでも、今年は新たなパートナーシップを頂きました! 
左にある絶滅危惧種のメッセージを載せた『Pray bag』ショッパーをコメ兵が販売し、アフリカジャングルに生息するマルミミゾウの保護を啓発。その売上はカメルーン・ロベケ国立公園の保護活動に寄附されます。
Pray bagのコンセプトは、ショッパーをメッセージボードに、日本の皆さまにさまざまな環境問題へ目を向けてもらおうという、株式会社エス・ピーパックからの提案。遠い国の出来事が、身近なシーンに映し出され、マルミミゾウのように、密林の奥深くで気づかれないうちに、アジアの象牙需要拡大の犠牲になっている、といった野生動物の声を届ける絶好のツールになりそうです。
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ロベケ国立公園、WWFカメルーンと共催したオンライン報告会。
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コンゴ共和国から密猟者が侵入しやすい南東部は分布が減少
ロベケのマルミミゾウは、21世紀に入ってから半減してしまったという衝撃の調査結果。それでもアフリカ中部全体の約1/3に減少といった報告に比べ、日本からの支援をきっかけに活性化した保護活動が奏功したのでしょう。5年後に進められているモニタリング調査の、2015年~18年のゾウデータはやや減少している程度です。ただし分布が年々変化していて、安全な場所とそうでない場所ができているようです。
6月の環境月間に、皆さまもリユースを進めるKOMEHYOでお買い物の際には、ぜひPray bagのショッパーを手に取ってみてください!!
UAPACAAパートナーズのマルミミゾウ保護プロジェクトを支援する
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血を流すマルミミゾウたち-2019年の違法象牙摘発状況

12/8/2020

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カメルーンから、8月12日のWorld Elephant Dayに向け、昨年の密猟象牙摘発状況に関する報告が届きました。
画像長距離トラックに隠されていた象牙
野生動物犯罪マフィアの暗躍ふたたび
 WWFカメルーンの記録によれば、政府当局による昨年1年間の象牙の押収数は169本に上り、残念ながら2018年の153本より増えてしまいました。この数字は、カメルーン国内で密猟の犠牲になるゾウの数が、増加傾向にあることを示唆しています。
 他方で、2019年に検挙された違法取引業者の数は12人と、2018年の24人、2017年の144人、2016年の44人から大幅に減っています。12人のうち5人は、管轄裁判所により半年から1年の実刑(懲役刑)に処されました。
 また裁判所の判決で、保護区を管轄する森林野生動物省に対しての損害賠償として約1500万セーファーフラン($ 24.443)、違法行為に対する罰金として945.000セーファーフラン($ 1.603)の支払いが命じられるケースもありました。密猟と国際違法取引に手を染める、国内の業者へのこういった対抗措置は、危険を冒してまで犯罪に手を染めるリスクを内外に明示し、暗躍する国際マフィアの洗い出しに貢献することが期待されます。
 野生動物に関わる国際犯罪に競り勝つため、昨年WWFは、ンキ、ブンバ・ベキ、カンポ‐マーアンの国立公園、ゴイラ野生動物保護区とゴイラ‐ミントン野生動物取締事務所に配属されている、森林野生動物省のレンジャー63人に研修機会を提供しました。具体的な野生動物保護関連法体制を活用して容疑者逮捕のプロセスを訓練し、また取り締まりの中での地元コミュニティに対する接し方、特に彼らの生存権に関わる権利の尊重を学ぶことは、地域住民からの協力を引き出し、保護活動を維持するのに欠かせない技術です。

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カメルーン南東端に位置するンキ、ブンバ・ベキ両国立公園は、ロベケ国立公園の西隣
画像密猟の犠牲となり、牙を抜かれたゾウ
対立から協働へ、地元コミュニティも密猟対策に立ち上がる!
 この象牙目当ての大規模密猟の再現と地元社会や自然環境への悪影響を見て、地元コミュニティも密猟防止へ立ち上がりました。WWFはその中のGIC CODENZOPという、ジャー・オザラ・ミンケベ(TRIDOM)多国間ランドスケープのカメルーン域内の住民組織に対して、情報収集や密猟など違法行為の告発手続の技術研修を行い、さらに地方自治体や管轄裁判所との協働体制を整える後方支援を行いました。
​「役場や裁判所の支援は、われわれが野生動物犯罪と対峙する際の大きな支えになります。これらの官庁と協力して、密猟問題を解決するのを楽しみにしています」と、GIC CODENZOPのコーディネーター、ソジャ・ドニ・アシルは期待を込めて語りました。
 また、WWF中部アフリカの野生動物犯罪対策班長であるアラン・オノニノは、
「多くのコミュニティが、自分の生活する地域で行われる密猟がもたらす被害について、意識するようになりました。ロベケ国立公園の属するサンガ多国間(TNS)ランドスケープと隣のTRIDOM多国間ランドスケープでは、密猟に対して地元コミュニティ自らが法的措置で対抗しはじめています」と話しています。

画像2017年に発表されたレポート(関連記事へ画像をクリック)
 しかし、汚職や縦割り行政の弊害、また野生動物関連法体制と措置の不徹底、裁判所処分の不履行など、まだまだ課題が山積しているのも現状です。摘発される犯罪者の数は減っても1件1件の規模が大きいのは、そんな抜け道をつく組織的な密猟マフィアの暗躍が続いていることがうかがわれ、2019年は押収される象牙が増加。マルミミゾウたちにとって、悪夢の再来となってしまったのです。
​​​ 今のところ、UAPACAAパートナーズが協力するロベケ国立公園では、日本から続けてきた支援のかいもあって、TRIDOMランドスケープのように、コンゴから越境してくる国際密猟団によって、4年足らずのうちにマルミミゾウの75%以上が失われるという事態は免れています。

画像ロベケはマルミミゾウの最後の楽園
新たな苦難:新型コロナ感染症のパンデミック
 そして迎えた2020年。
​ UAPACAA国際保全パートナーズでは、昨年のクラウドファンディングで多くの皆さまのご支援を得て、ロベケ国立公園に新しいランドクルーザーを贈ることができました。今も現場で、国立公園当局や地元コミュニティの密猟対策に役立てられています。
 しかし今度は、新型コロナ感染症のパンデミックという、全世界が未曾有の脅威にさらされる日々がやってきてしまいました。カメルーンでは3月中旬から国境封鎖が続き、公式に移動が制限される感染拡大防止策の中、遠隔地に位置する保護区に監視の目が届かなくなることが懸念されています。非常事態のもと、効果的にロベケのゾウやその他の野生動物たちを守るために、さらにどんな支援が必要か、現地WWFや国立公園事務所と検討を重ねているところです。
 皆さまもぜひ、現地支援にご協力ください!

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見えない闘い

11/6/2019

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ロベケ公園にて

​ 私たちの活動現場ロベケ国立公園には多様な生態系が息づいている。そこに棲むアフリカゾウは鼻が器用で、非常に敏感な感覚(触覚、嗅覚)を持ち、アジアゾウに比べ先端に突起が二つあるのが特徴。しかし、アフリカゾウの中でも森林に生息するマルミミゾウは、急激な密猟の増加や生息地の減少によって、今まさに絶滅の窮地に立たされている。
 2014年の
野生生物の違法取引(IWT)会議以来、⑴ 密輸品の需要を減らす、⑵ 法整備、⑶ 執行力の強化、⑷ 地域コミュニティへのサポートの4つを中心に、国際社会は対策をスタートさせた。それから2018年の4年間に、カサネ(ボツワナ)、ハノイ(ベトナム)、ロンドン(イギリス)で進捗確認の会議が開催され、法的拘束力の強化や法整備を中心に制度改革が行われた。ゾウの生息地であるアフリカと密輸品の行き先となるアジアで自発的に会合が開かれ、独自の努力を行って来たことは注目に値する。しかし、昨秋の第二回ロンドン会議で発表された成果は、必ずしも状況改善に結びついたとは言い難かった。
  その理由として、参加国の間でモチベーションに温度差があったことは否定できない。密猟・密輸に関する法律を新たに施行しても、実態が伴っていないかもしれない。ペットや薬品、楽器、装飾品など、密輸品由来が疑われる製品を欲しがるのはアジアだけでなく、先進国も含まれ、気づいていないだけで身の回りに溢れている。そう、
日本も象牙に無関係とは言えない。このような背景もまた、密輸品への需要を減らす上で障害になっているのかもしれない。
  とりわけ厄介な問題は、自然の中で自由に生きる動物と密猟を対象とする課題だからこそ、正確な個体数と増減を把握出来ないことだ。それゆえ、結果を数値に頼ることしかできない現代社会では、今までの努力が見えにくなっているのではないか。私たちにできることは、数字だけを追って一喜一憂するのではなく、数値化が難しい自然と野生動物の保護を、現場に寄り添って根気強く着実に続けていくことだ。皆様の暖かいご支援を心よりお待ちしております!
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ゾウが森から消える前に

6/6/2019

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 私たちの活動現場ロベケ国立公園が位置するカメルーン東南部には、熱帯雨林が広がり多種多様な動植物が生息している。その中で近年急速に減少しているのがマルミミゾウだ。マルミミゾウは陸上動物の中で一番大きいアフリカゾウの仲間だが、サバンナのゾウに比べ森の中に棲むマルミミゾウは小柄なのが特徴。その名の通り丸みを帯びた耳と、尖ってまっすぐ下に伸びた象牙を持つ。1日の大半を葉や草、果物を食べるのに費やし、丸ごと食べられた植物の種子はゾウのフンを通して新たな土地に繁茂する。このような動物種はアンブレラスピージーズと呼ばれ、森の生物多様性維持に欠かせない。 
 ところが、21世紀以降の世界的な密猟の波はロベケ国立公園まで及ぶようになり、公園内の人目につかない鬱蒼としたジャングルで急増した。野生動物の密猟対策が強化されたため、中央政府からより遠いパトロールの難しい地域のマルミミゾウは、格好のターゲットになってしまったようだ。2002年〜2013年の間に、ロベケ国立公園にいる約半数の個体が失われたという
レポートが出ている。 
 そんな中、2014年に
野生生物の違法取引(IWT)に関する会議では過去最大規模の会合が、ロンドンで開かれた。今回の会議が行われた経緯は、激化する密猟のスピードに太刀打ち出来なくなったことに加え、密猟の蔓延による治安悪化、貧困問題、森林・生態系破壊、自然資源の減少という、私たちの生活と複雑に連関し、影響を与え得る可能性について世界各国が向き合っていく流れになったからだ。その後、ゾウの生息国は野生生物の取引を規制強化したり、国立公園のパトロールを実施しているが、莫大な面積の公園、人手不足、資金不足、法的拘束力の欠如がネックになって、実効性のある対策がなかなか打てない。 
 だからこそ、7年来、
活動に携わってきたロベケ国立公園で、私たちが地道に支援を続けていくことが、これからも必要になっていく。 皆様の暖かいご支援を心よりお待ちしております!
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アフリカ熱帯林の恵みの雨との”闘い”

2/6/2019

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​ 今年のカメルーンは、まだ”小”雨季なのに雨の降りが凄くて、夕立が来る前に吹き荒れる風も半端ない強さです。先日はヤウンデの私のアパートの脇に立つ電柱が、暴風雨の中で地響きとともに根元からポッキリ。地下駐車場への入り口前に倒れ込み、肝を冷やしました。
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 国の最南東端に位置する、ロベケ国立公園へのアプローチも、一段と厳しくなっています。4月終わりに出張したとき、世話になった国立公園事務所のゲストハウスで、明け方から大雨季と見まごう土砂降り。ご覧のような雨が3時間も降り続けば、あちこちで川が溢れ、大型トラックが滑って道を塞ぎ、しばらく身動き取れなくなります。最近は、この地域の商業の中心、ヨカドゥマの町になかなかタンクローリーがたどり着けず、とうとう燃料不足が始まっている様子。気候変動を肌で実感する毎日が続いています。
 とは言え、この厄介な雨季も、森の動物たちにとっては”恵みの雨”に他なりません。「熱帯多雨林」と呼ばれるだけあって、いったん雨季が始まれば、植物はぐんぐん枝を伸ばし、葉を茂らせて、マルミミゾウやゴリラたちの大好物の果物を実らせるのです。
 国立公園ではこんな困難の中、今日も若いレンジャーたちが5人~7人と隊を組んで、侵入してくる密猟者を取り締まるために森へ出かけていきます。
ロベケ国立公園は三国の国境に接しているため、越境してくる不審者の取り締まりが重要な、特に難しい立地にあります。アスファルトで舗装され、快適なドライブでジャングルにたどり着ければ、彼らの苦労も半減するかも知れませんが、装備でずっと勝る国際武装密猟団に、さらにやすやすと逃げられる抜け道を与えてしまうのです。
 ウアパカ・パートナーズでは、少しでもレンジャーたちの負担を減らし、効率よくパトロールができるよう、今ある
ランドクルーザーの買い替えを支援することになりました。皆さまの温かいご支援をお待ちしております!
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