ゾウと象牙をめぐる情勢

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大絶滅時代?

21/6/2019

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違法象牙取引に反対し、取り締まりで押収された象牙(製品)を焼却して、密猟との決別を意思表示する生息国(ガボン:2012年)
​ 昨夕のメルマガ配信をきっかけに、クラウドファンディングが盛り上がりを見せ、ロベケ国立公園にランドクルーザーを贈れる可能性が出てきた。皆さま、ありがとうございます! そしてあと一押し、達成へのご支援をよろしくお願いいたします!!
 そんな中、国立科学博物館の林良博館長にも、Facebookを通じて応援コメントをお寄せいただき、プロジェクトに弾みがついた。こちらも深く感謝申し上げます。
 国立科学博物館というと、私には9年前、名古屋で開催された「第10回生物多様性条約締約国会議」に合わせ、開催された「大哺乳類展ー陸のなかまたち/海のなかまたち」の企画展が思い出される。当時はWWFジャパンの職員として、
ギャラリートークを担当させていただいた。
 そしてつい一週間前まで「
大哺乳類展2」が、「ただいま!」と科博で開催されていたのだ!何という奇遇...
画像樹上で木の実を食べるチンパンジー(ロベケ国立公園)
 奇遇と思うのは、そのテーマの違い。
 2010年には「陸のなかまたち/海のなかまたち」、今回は「みんなの生き残り作戦」
 前者はどれだけたくさんの生物種がいるか、どんな関係性があるか、まさに生物多様性とは何ぞや?の話で、私は写真にあるロベケのチンプも含め、自分の専門の類人猿から観た動物たちの話をしたのだった。確かに絶滅危惧種も中心ではあったが、今のように差し迫った状況が共通認識となるには、まだ数年の猶予が必要だった。
 ところが9年後の現在、カメルーンを含めたアフリカ中部で、生物多様性保全の基礎データ整備のため行われた
調査の結果は、特にゾウたちにとって悲惨ともいえるものだった。「みんなの生き残り作戦」で紹介されていたような長い年月をかけた進化の作戦は、犯罪集団の密猟の前では木っ端みじん。まさに新たな”生き残り作戦”が求められている。
 そしてこの”生き残り作戦”では、私たち自身の自覚と協力が不可欠である。次の「大哺乳類展」で、ゾウたちが「巨大哺乳類たちが間近に」のコーナーでしか会えない、悲しい絶滅動物の仲間に入ってしまう前に行動を取りたい。

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見えない闘い

11/6/2019

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ロベケ公園にて

​ 私たちの活動現場ロベケ国立公園には多様な生態系が息づいている。そこに棲むアフリカゾウは鼻が器用で、非常に敏感な感覚(触覚、嗅覚)を持ち、アジアゾウに比べ先端に突起が二つあるのが特徴。しかし、アフリカゾウの中でも森林に生息するマルミミゾウは、急激な密猟の増加や生息地の減少によって、今まさに絶滅の窮地に立たされている。
 2014年の
野生生物の違法取引(IWT)会議以来、⑴ 密輸品の需要を減らす、⑵ 法整備、⑶ 執行力の強化、⑷ 地域コミュニティへのサポートの4つを中心に、国際社会は対策をスタートさせた。それから2018年の4年間に、カサネ(ボツワナ)、ハノイ(ベトナム)、ロンドン(イギリス)で進捗確認の会議が開催され、法的拘束力の強化や法整備を中心に制度改革が行われた。ゾウの生息地であるアフリカと密輸品の行き先となるアジアで自発的に会合が開かれ、独自の努力を行って来たことは注目に値する。しかし、昨秋の第二回ロンドン会議で発表された成果は、必ずしも状況改善に結びついたとは言い難かった。
  その理由として、参加国の間でモチベーションに温度差があったことは否定できない。密猟・密輸に関する法律を新たに施行しても、実態が伴っていないかもしれない。ペットや薬品、楽器、装飾品など、密輸品由来が疑われる製品を欲しがるのはアジアだけでなく、先進国も含まれ、気づいていないだけで身の回りに溢れている。そう、
日本も象牙に無関係とは言えない。このような背景もまた、密輸品への需要を減らす上で障害になっているのかもしれない。
  とりわけ厄介な問題は、自然の中で自由に生きる動物と密猟を対象とする課題だからこそ、正確な個体数と増減を把握出来ないことだ。それゆえ、結果を数値に頼ることしかできない現代社会では、今までの努力が見えにくなっているのではないか。私たちにできることは、数字だけを追って一喜一憂するのではなく、数値化が難しい自然と野生動物の保護を、現場に寄り添って根気強く着実に続けていくことだ。皆様の暖かいご支援を心よりお待ちしております!
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ゾウが森から消える前に

6/6/2019

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 私たちの活動現場ロベケ国立公園が位置するカメルーン東南部には、熱帯雨林が広がり多種多様な動植物が生息している。その中で近年急速に減少しているのがマルミミゾウだ。マルミミゾウは陸上動物の中で一番大きいアフリカゾウの仲間だが、サバンナのゾウに比べ森の中に棲むマルミミゾウは小柄なのが特徴。その名の通り丸みを帯びた耳と、尖ってまっすぐ下に伸びた象牙を持つ。1日の大半を葉や草、果物を食べるのに費やし、丸ごと食べられた植物の種子はゾウのフンを通して新たな土地に繁茂する。このような動物種はアンブレラスピージーズと呼ばれ、森の生物多様性維持に欠かせない。 
 ところが、21世紀以降の世界的な密猟の波はロベケ国立公園まで及ぶようになり、公園内の人目につかない鬱蒼としたジャングルで急増した。野生動物の密猟対策が強化されたため、中央政府からより遠いパトロールの難しい地域のマルミミゾウは、格好のターゲットになってしまったようだ。2002年〜2013年の間に、ロベケ国立公園にいる約半数の個体が失われたという
レポートが出ている。 
 そんな中、2014年に
野生生物の違法取引(IWT)に関する会議では過去最大規模の会合が、ロンドンで開かれた。今回の会議が行われた経緯は、激化する密猟のスピードに太刀打ち出来なくなったことに加え、密猟の蔓延による治安悪化、貧困問題、森林・生態系破壊、自然資源の減少という、私たちの生活と複雑に連関し、影響を与え得る可能性について世界各国が向き合っていく流れになったからだ。その後、ゾウの生息国は野生生物の取引を規制強化したり、国立公園のパトロールを実施しているが、莫大な面積の公園、人手不足、資金不足、法的拘束力の欠如がネックになって、実効性のある対策がなかなか打てない。 
 だからこそ、7年来、
活動に携わってきたロベケ国立公園で、私たちが地道に支援を続けていくことが、これからも必要になっていく。 皆様の暖かいご支援を心よりお待ちしております!
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アフリカ熱帯林の恵みの雨との”闘い”

2/6/2019

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​ 今年のカメルーンは、まだ”小”雨季なのに雨の降りが凄くて、夕立が来る前に吹き荒れる風も半端ない強さです。先日はヤウンデの私のアパートの脇に立つ電柱が、暴風雨の中で地響きとともに根元からポッキリ。地下駐車場への入り口前に倒れ込み、肝を冷やしました。
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 国の最南東端に位置する、ロベケ国立公園へのアプローチも、一段と厳しくなっています。4月終わりに出張したとき、世話になった国立公園事務所のゲストハウスで、明け方から大雨季と見まごう土砂降り。ご覧のような雨が3時間も降り続けば、あちこちで川が溢れ、大型トラックが滑って道を塞ぎ、しばらく身動き取れなくなります。最近は、この地域の商業の中心、ヨカドゥマの町になかなかタンクローリーがたどり着けず、とうとう燃料不足が始まっている様子。気候変動を肌で実感する毎日が続いています。
 とは言え、この厄介な雨季も、森の動物たちにとっては”恵みの雨”に他なりません。「熱帯多雨林」と呼ばれるだけあって、いったん雨季が始まれば、植物はぐんぐん枝を伸ばし、葉を茂らせて、マルミミゾウやゴリラたちの大好物の果物を実らせるのです。
 国立公園ではこんな困難の中、今日も若いレンジャーたちが5人~7人と隊を組んで、侵入してくる密猟者を取り締まるために森へ出かけていきます。
ロベケ国立公園は三国の国境に接しているため、越境してくる不審者の取り締まりが重要な、特に難しい立地にあります。アスファルトで舗装され、快適なドライブでジャングルにたどり着ければ、彼らの苦労も半減するかも知れませんが、装備でずっと勝る国際武装密猟団に、さらにやすやすと逃げられる抜け道を与えてしまうのです。
 ウアパカ・パートナーズでは、少しでもレンジャーたちの負担を減らし、効率よくパトロールができるよう、今ある
ランドクルーザーの買い替えを支援することになりました。皆さまの温かいご支援をお待ちしております!
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