違法象牙取引に反対し、取り締まりで押収された象牙(製品)を焼却して、密猟との決別を意思表示する生息国(ガボン:2012年) 昨夕のメルマガ配信をきっかけに、クラウドファンディングが盛り上がりを見せ、ロベケ国立公園にランドクルーザーを贈れる可能性が出てきた。皆さま、ありがとうございます! そしてあと一押し、達成へのご支援をよろしくお願いいたします!! そんな中、国立科学博物館の林良博館長にも、Facebookを通じて応援コメントをお寄せいただき、プロジェクトに弾みがついた。こちらも深く感謝申し上げます。 国立科学博物館というと、私には9年前、名古屋で開催された「第10回生物多様性条約締約国会議」に合わせ、開催された「大哺乳類展ー陸のなかまたち/海のなかまたち」の企画展が思い出される。当時はWWFジャパンの職員として、ギャラリートークを担当させていただいた。 そしてつい一週間前まで「大哺乳類展2」が、「ただいま!」と科博で開催されていたのだ!何という奇遇... 奇遇と思うのは、そのテーマの違い。 2010年には「陸のなかまたち/海のなかまたち」、今回は「みんなの生き残り作戦」 前者はどれだけたくさんの生物種がいるか、どんな関係性があるか、まさに生物多様性とは何ぞや?の話で、私は写真にあるロベケのチンプも含め、自分の専門の類人猿から観た動物たちの話をしたのだった。確かに絶滅危惧種も中心ではあったが、今のように差し迫った状況が共通認識となるには、まだ数年の猶予が必要だった。 ところが9年後の現在、カメルーンを含めたアフリカ中部で、生物多様性保全の基礎データ整備のため行われた調査の結果は、特にゾウたちにとって悲惨ともいえるものだった。「みんなの生き残り作戦」で紹介されていたような長い年月をかけた進化の作戦は、犯罪集団の密猟の前では木っ端みじん。まさに新たな”生き残り作戦”が求められている。 そしてこの”生き残り作戦”では、私たち自身の自覚と協力が不可欠である。次の「大哺乳類展」で、ゾウたちが「巨大哺乳類たちが間近に」のコーナーでしか会えない、悲しい絶滅動物の仲間に入ってしまう前に行動を取りたい。
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