各地で春一番が吹いたそうですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。UAPACAAパートナーズ・アシスタント山口は、ついに花粉の季節到来でくしゃみが止まりません。
さて、3月3日といえば一般的には楽しいひな祭りを連想される方が多いと思いますが、実は「世界野生生物の日(World Wildlife Day)」でもあります。これは、経済的・文化的に重要な野生動植物の保護の取り組みを強化するために、2013年に国連総会で決定された国際デーなんです。 そんな世界野生生物の日を迎えるにあたって、UAPACAAパートナーズではコンゴ民主共和国の熱帯林に生息する霊長類ボノボの映像を皆さんと共有したいと思います。オンライン交流会でもお馴染みになってきた(?)「ボノボの里」であるマイ・ンドンベ州のMbali地区では、ボノボを含めた野生動物の保護を目的とした地元NPOボー・モン・トゥール(Mbou Mon Tour、以下MMT)が1997年から活動をおこなってきました。UAPACAAパートナーズとしても彼らの活動に賛同し、協力をおこなっています。 この映像は、先月に代表の岡安と山口が現地を訪問した際に撮影されたものです。ボノボのクローズアップはMMTのカメラマンであるベテル・マゾノ氏が撮影・編集し、それと山口が撮影した映像・音声を組み合わせ、テロップを入れて作成しました。2月14日に現地からお送りしたオンライン交流会で参加者の皆さんにご覧に入れるはずが、通信の加減でうまくいかなかった映像の一部が使用されています。ようやく最新のボノボの映像を皆さまにお届けすることができました! 撮影場所は、Mbali地区のエコツーリズムの拠点であるNkala村の森です。Mbali地区の村々は、それぞれが自分たちの管理・利用するコミュニティフォレストを持っています。そして、そのそれぞれにボノボのグループが生息しています。住民は自分のコミュニティフォレストで木の実や林菜を採るので、ボノボも人間も同じ森を利用し、同じ森の恵みを受けて生きているといえます。 日本の暮らしの中では、野生生物との接点は限られているかもしれません。「世界野生生物の日」を機会に、稀少な野生動植物の保護と共生について、ぜひ思いを馳せてみてください。
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コンゴ民主共和国(DRC)西部ボロボ郡のボノボとコミュニティ
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