ブータンの保護区のコリドー(緑の回廊)のひとつに設置されたカメラトラップで、3頭の元気な仔トラを連れたメストラの姿が確認されました。このメストラが最後に確認されたのは、2014年に行なわれたブータン全土一斉トラ調査の時以来で、実に7年ぶりとなります。 今回のこの印象深いメストラと仔トラの姿は、コリドーにおけるトラの生息状況、餌動物や生息地の状態を調査するCA|TS(トラ保護保証基準)簡易アセスメントの一環として設置された、カメラトラップにとらえられていました。
CA|TSは、保護活動における最適な実践と水準値をトラなどの対象種ごとに設定し、進捗が標準に達するようアセスメントを奨励するツールです。ブータンではすでに、ロイヤル・マナス国立公園とジグメ・シンゲ・ワンチュク国立公園の2つがCA|TS認証を受けています。 メストラが確認された地点を含む地域はいくつもの重要な国立公園と接しており、重要な生物学的コリドーとトラ・ランドスケープを形成しています。コリドーは保護区には含まれていませんが、CA|TS認証を受ければ最高水準のトラの保護活動が行なわれ、トラやその他の野生動物の安全な生息地として担保されるでしょう。 ブータンでは、過去10年間でトラの個体数が着実に回復しており、この国のトラたちの繁栄の証であるこの4頭の家族が、大型ネコ科動物の将来に対する希望の星なのです。 How one Tigress in Bhutan is Giving Hope for Conservation
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