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センザンコウの受難

1/5/2019

 
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カメルーン南東部ではClasse Aに登録されているセンザンコウ
 ​センザンコウとは体の表面に硬い鱗を持つ珍しい哺乳類でアリやシロアリの巣を壊し、歯のない口で長い舌を使い捕食する。有鱗目またはセンザンコウ目に属しアジア(4種)とアフリカ(4種)に生息している。古来より、中国やアフリカで食肉用として、また鱗は魔除けや漢方薬・媚薬に使用されてきた。センザンコウは英語で「pangolin(パンゴリン)」と言い、マレー語の「ペングリン(巻き上がるの意)」が由来だと言われている。
​
止まらないセンザンコウの乱獲
 IUCN(国際自然保護連合)によればセンザンコウは「世界で最も非合法で取引されている哺乳類」で、2016年、CITES(絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)によってセンザンコウ目8種が保護対象になり、国際取引が禁止された。しかしCITESに基づく保護声明は、中部アフリカの諸地域ではあまり効果を発揮していないようだ。アフリカ中部の森で年間42万頭から300万頭近く狩猟され、(生物多様性保全に関する科学雑誌)[ the conservation letters ]によると、1972年から145%も狩猟数が上昇している。特に2000年代から中国への密輸件数が跳ね上がっている。
​ アフリカではセンザンコウが、ブッシュミート(野生動物の肉)として昔から猟師の標的となってきた。獣肉を食べることは文化のひとつであり、森に棲む自給自足の人々にとって、ごく一般的な食材なのだ。
他方、センザンコウを伝統的医薬の原材料として利用してきたアジアの国々では需要が増えており、狩猟圧が高まっている。この莫大なアジアのニーズに応えるため、アフリカの狩猟ビシネスが塗りかえられた。1972年に比べ狩猟数は増加、現在の価格は2014年の6倍に跳ね上がっている。

​地元NGOの動き
 カメルーンのヤウンデにあるNGO団体のマリウス・タラさんとそのメンバーは、これらのCITESに基づく保護はどれだけ効果があるのかを調査している。彼らはアフリカ中部の6つの国:カメルーン、ガボン、赤道ギニア、中央アフリカ、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国で、センザンコウの生息状況を把握したいと話している。
  カメルーンの政府機関ならびに地元と国際NGOは、センザンコウ保護の大切さを伝えるキャンペーンを開始し、またカメルーン政府は森林野生動物省の推進事業として、これらの保護を法律に組み入れようとしている。ところが、カメルーンの首都ヤウンデや農業の中心地であるエボロワのような大都市でも、レストランや市場でセンザンコウを容易に手に入れられるのが現状だ。
 広範囲で法的保護措置が取られているにも関わらず、ではなぜ狩猟が続いているのか。タラさんが言うには、野生動物、とりわけセンザンコウを食べる文化は、森とその周辺に暮らす人々だけでなくカメルーン全体に及んでおり、国民は狩猟禁止の理由に納得がいっていないそうである。また野生動物保護に使うための資金が不足しており、国内10地域全体の保護予算はたったの$880であった。
 さらに政府内の汚職なども、乱獲を継続させている原因だ。政治が腐敗すれば公平な再分配や社会保障が滞り、格差と貧困が悪化する。そしてお金欲しさに高額な仕事、犯罪に手を染めるという悪循環が続く。
 タラさんたちは、絶滅の恐れのある種の保護強化に向けては、何が必要な施策なのか徹底的に調査していくとともに、政府の腐敗を一掃することが鍵になると述べている。健全な国家経営に向けて、国際社会の支援と監視が求められている。

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