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日本の象牙問題

10/5/2019

 
画像
朝霧の中でくつろぐロベケ国立公園のマルミミゾウ
​ 2000年代に入ってから、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに載っている、野生動物の乱獲、密輸が増大し、国際問題となっている。サイの角、センザンコウの鱗、トラの皮などが、巨大なアジアの闇市場に向け違法取引されているが、その中でも象牙は目玉商品となっている。
 象牙および象牙製品は、ワシントン条約(CITES;絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)で外国への持ち出し、持ち込みが禁止されている。ところが新興国などで、富の象徴として需要が増えた結果、ゾウが生息するアジア・アフリカを中心に密猟が多発。売買された象牙は主に中国、インド、東南アジアの市場に渡り、テロリストや犯罪集団に大きな利益が流れていると言われる。
​ 日本国内で流通する代表的な象牙製品は、印鑑や楽器のバチ、ピアノの鍵盤である。そのような小物に使用するだけなら、象牙の量は微々たるものだと思うかもしれない。しかし、実際は多額の象牙が取引されている。
いったい日本のどこに、海外輸出するほどの象牙が存在するのだろうか。もちろん、ゾウを密猟して生産しているわけではない。実は、現在密輸されている象牙の多くは、人々によって長年、家宝として大切に保管されてきたものが多いのだ。おそらく、戦前戦中に東南アジアの方から、当時珍しかっただろう象牙を、お土産として持ち込んだ。
 その後、国際的に象牙取引が禁止されて稀少性が高まり、象牙の価値が高騰したため、蔵に眠っていた象牙を、今こそはと売る人が増えたのだろう。国際社会では、このような日本の象牙の備蓄と国内市場が、問題視されている。個人が売りに出した象牙は業者に買い取られ、国内の骨董品マーケットや古物市場に出回る。そこが海外のバイヤーの買い付けの場になっているのだ。また、象牙の価値を知っている外国人をターゲットにした、お土産グッズが販売されていたりする。
 このような国内市場から流出した備蓄象牙に、アフリカで大問題になっている大規模密猟の象牙が紛れ込んでも、加工されてしまった象牙を見分けるのはまず不可能だ。知らず知らずのうちに、国際犯罪組織の暗躍に手を貸してしまいかねない事態だが、売り手は違法だと知りながら取引に手を染め、重大犯罪であるという意識が薄いことも問題である。
 加えて、近年の情報社会の発展で密輸取引もオンライン化・グローバル化し、さらに押収や取り締まりが困難になっている。個人でも違法市場にアクセスすることが容易になり、痕跡も残りにくくなった。ただでさえ密猟や闇取引を把握するのは難しいのに、より秘密裡に取引が可能になったため、対象野生動物の減少数からしか、密猟や違法取引を数値化できない事態に陥っている。
 個人が知らず知らずのうちに密売に加担したり、アクセスのしやすさから犯罪意識が薄まることがないように、今後はE-コマースやプライベートセクターへのアプローチや普及啓発が、いっそう重要になってくるだろう。​

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